自宅のインターネットを10G回線にしてみた。
世間的では、5G(これは電波の話)が話題になってる中、光回線の契約でもあ10Gが少しずつ増えてきている。
まだまだ事例が少ない中ではあるが、実際に契約して数か月ほど利用したので注意点や速度などを紹介する。
前提
- 契約したのはドコモ光10G。NUROやauなどにも10Gがあるが、家族の事情によりドコモ光となった。
- 戸建
事前調べ
契約検討にあたり、下調べをインターネットを利用しておこなった。知り合いに10G回線を利用している人なんていない…
しかし、実際に使ってみた系の記事より、「ドコモ光10Gとは?」「プロバイダ比較」のような公式サイトを見れば解決するような情報量ゼロの記事が大量に出てくる。つらい。
その中でも、数件だけはレビュー記事などがありとても助かった。記事を書いていた人には大きな感謝を!
工事~想定外の事件~
光10Gは一般的な光回線とは違うらしく、専用の工事が必要。1万円程度。
ドコモ光10Gでは、光電話が利用できないことは公式サイトにも書いてあり知っていいた。光電話なんぞ使っていないと思っていたら、自宅の固定電話が光電話だったということが発覚。
固定電話は無くせないので、光回線を利用しないようにする「アナログ戻し」という工事を追加でしなければならなくなった。(工事といっても、以前のアナログ回線が利用できたので問題なく繋がるか確認だけだった)
このアナログ戻しを光回線の工事を行う前に行う必要があり、時期が遅れた。
光電話には要注意を(契約によっては使えるといった情報もあるので詳細は各自確認を)!
工事が夏のお盆の時期ということもあって、窓口で契約してから1か月半ほどかかった。
ハードウェアの準備
一般的に普及しているEthernetは最高でも1000BASE-Tの規格までしか対応していない。
これでは、10G本来の力を生かせないので、パーツなどを新調した。とりあえず10GBASE-Tのアイテムを揃えた。
1. ルーター
今回の契約では、NTTががONUを貸してくれるのだが、ルーター機能がないので自分で用意する必要があった。
デスクトップのPCを有線で接続したかったので、WAN10G、LAN10Gに対応しているルーターを探した。そこまで数が多くないこともあり、BuffaloのWXR-5950AX12Rを購入した。WiFi6やIPv6にも対応している。
2. LANケーブル+工具
階を跨いでLANケーブルを敷設したかったので、長さが決まっているLANケーブルではなく、自由に長さを変えられるケースで購入した。10GBASE-Tを利用するにはCat6A以上のケーブルを用意する必要がある。選択肢はほぼなく、ElecomのCat6A 100mを購入した。1万円程度。ケースで購入するとケーブルのみなので、RJ45などの端子は自作する必要があるのため、かしめ工具などを追加で購入。LANケーブルの作り方はサンワサプライのページを参考にした。
3. LANカード
自分のデスクトップは自作PCで、中級グレードのマザーボードを利用している。
LAN端子が二つあるのだが、1Gと2.5Gで10Gには対応していなかったため、拡張用のLANカードを購入した。高すぎず、安すぎないASUSの10Gネットワークアダプタ PCI-Ex4カード XG-C100Cにした。
全体的にあくまで家庭用レベルに抑えた。本当は、ハブなども用意したかったが10GBASE-T対応のハブとなると安くはなかったので今回はみおくtt
気になる速度は?
時間帯やマシンスペックによってある程度の個人差がでるところではあるが、平日の18時頃に測定した結果。
おおむね2Gbpsほどでる。このレベルの速度になってくると回線もそうだが、通信先のサーバーのスペックにも影響されてくる。すべての通信において上記の速度が出るわけではない。
4K動画やゲームのダウンロードには最高
一般家庭でこの回線速度を生かすとなるとやはり4K動画視聴やゲームのダウンロードになる。
Youtubeの4K動画でもストレスなく視聴することができる。
ゲームのダウンロードに関しても、数十GBから数百GBあるデータを数分でダウンロードできるのはとてもストレスがない。
しかし、steamやoriginでは最高でも1.2Gbps弱しかでることがなく、高速回線を十分に活かし切れていない。加えて、SSDに書き込まないとローカルのストレージがネックになる場合がある。HDD(SATA3.0)の1Gbps程度ではスペック不足。
おわりに
以上、光10G回線について書いてみた。
2021年レベルでは、特別な理由がない限り10G回線は不要である。まだ利用できるコンテンツが少なすぎる。
今後、技術やサービスが発展してさらにインターネットが便利に使えることを期待したい。