投稿日
最終更新
カテゴリー
タグ
LSDとは
LSD(リーンソフトウェア開発)はその名の通り、製造業向けのリーン生産方式をソフトウェア開発に適用したものです。リーン生産方式は1980年代のトヨタ生産方式を研究することで生み出されたもので、1991年、ジェームス・P・ウォマック(James P.Womack)、ダニエル・T・ジョーズ(Daniel T.Jones)、ダニエル・ルース(Daniel Roos)によって提唱されました。リーン生産方式は「ムダ」、「ムラ」、「ムリ」を最小化するための体系的な方法論といえます。
このリーン生産方式をソフトウェア開発に適用できるという考えは、1993年にはボブ・シャレット(Bob Charette)により提唱されていました。2001年のアジャイルソフトウェア宣言後、LSDもアジャイル開発のひとつと認められました。その後、メアリー&トム・ポッペンディーク夫妻(Mary & Tom Poppendieck)が共著で3冊の本を書いています。LSDの考え方はその後の複数の研究者によって進化し拡張しています。
LSDにはスクラムやXPなど違い固有のプロセスやプラクティスがありません。そのソフトウェア開発がLSDの価値や7つの原則に沿っていると認められた場合、それを「リーン」と呼ぶことができるのです。
LSDの7つの原則
1. 1.ムダを省く 2. 2.品質を作り込む 3. 3.知識を作り出す 4. 4.決定を遅らせる 5. 5.早く提供する 6. 6.人を尊重する 7. 7.全体を最適化する